Interview

教室に参加されている方に、どうして仏教を聞いてみようと思ったのかを聞いていくインタビュー企画。今回は横浜市の30代の女性にお聞きしました。

 

―今日はよろしくお願いします。さっそくですが、今日は仏教を聞いてみようと思われたいきさつをお聞きしたいと思っています。参加するようになったのはいつ頃でしたっけ。

 

最初に聞いたのは、 6、7年くらい前です。母からの紹介です。

 

―いっしょに聞こうよ、みたいに紹介されたんですか。

 

家でいろいろ話をしてくれていまして。そんな詳しくではないんですけど、今日はこんなお話だったよ、という感じでした。仏教の話を聞いている、ということは聞いていたんです。良い話だからと。
でも私に話すタイミングはすごい考えていたみたいでした。私が、前の職場があまりにも忙しくて、話をするほどの余裕が無いのは感じていて、話をしても聞けないだろうな、いつ言おうかな、というタイミングをみていたみたいです。忙しくて、ストレスもあって、家に帰っても顔が暗かったりとか。それで、言うのは今じゃないな。と。

 

―それでは、どういった時に話をしてもらったんでしょうか。

 

仕事に余裕ができてからです。3年か4年経って、自分が先輩になって社歴があがって…。正直に言うとかなり厳しい先輩が他の職場に異動して、心が余裕ができて。今思っても相当厳しい先輩だったので。

 

―じゃあ、職場の人間関係がけっこう大変だったんですね。

 

それもありますけど、あとは洋服の販売だったので売らなきゃいけないし。勧めても買わないお客さんがいたら、「なんでそうなるのか」と色々言われることがあって。自分はもともと引っ込み思案で、色々な人に話しかけるとか、そういうことできなかったんですよ。だから、そういう自分の性格を、いろいろな人と関わっていくことで変わっていきたいなと思って、サービス業に行ったんですけど、そこがいろいろ厳しくて。

 

―なるほど。

 

それと母は、祖母が浄土真宗で正信偈とか読んでいたらしいんですけど、でも意味は祖母もさっぱり、読んでいるだけ、っていう。それで母もいつかは学んでみたいな、とは思っていたそうなんですけど、学ぶ機会もなくて、近くにお寺もなくて。それで、勉強会の事を知って、参加してみよう、と 。
それで私の仕事が落ち着きはじめたころに、ちょこちょこ話をしてくれました。

 

―勉強会で聞かれた内容でしょうか。

 

はい。その中でも、わりと因果の道理の話はけっこう覚えていました。
最初はそんなに真剣に聞いていなかったんですよ。でも、何かの時に「仕事でも自分がやった行いがお客さんに伝わって洋服を買ってくれる、行動が自分の結果となって返ってくる」っていう、因果の道理で自因自果って言われる通り、確かにそうだな、という思ったのがすごく残ってますね。

 

「仕事にはすこしずつ慣れてきたものの…これで終わってしまったら何かやだな、と…」

 

―仕事の実体験と繋がったんですね。

たとえば、お店に入ってきたお客さんに対して、「変な人だな」と感じて、こちらが変な対応すると良い結果にはならなくて。でも、同僚がいい雰囲気で声をかけたら、割りと良い人だった、っていうのを目の当たりにして。「あれ?」って思ったんですね。自分のした対応が良くなかったんだな、同僚は良い雰囲気で対応してたから自分もそうしよう、と思いました。そうすると、こちらが良い対応したらお客さんからも良い反応が返ってきて、お互いや嫌な気持ちなく洋服を買ってくれるんだな、ちゃんと対応したらいい結果かえってくるんだなということがあったんです。

 

―それで仏教に教えられていることがすごい、勉強会に行ってみようと思われたんですね。

 

いえ、そこまでは思っていなくて。休みも連休が無かったし、土日も休めなくて勤務時間も長かったので、休みの日は出たくなくて。

 

―それでは、どういったタイミングの時に参加されたんですか。

 

やはり母が何回か誘ってくれて。「休みなの?」とか「明日午後からだし、ちょっと聞いてみよう」と。会場も近かったので行ってみようかなと。私も因果の道理のお話は耳に残っていたので、変な話じゃないんだろうな、と。でも、母から聞いているから、そんなに出かけていってまで聞かなくてもいいかな、と思っていました。

 

―家でお話してくださっていますもんね。それが勉強会に行って聞いてみようというふうに思うようになったのはなぜなんですか。

 

仕事にはすこしずつ慣れてきたものの勤務時間は長いし休みも少なかったし、休みはあっても寝て終わる、っていうくり返しが多かったんですよ。仕事だけしかしていないし、こんなことずっと繰り返してたら…なんか虚しい人生だな、これで終わってしまったら何かやだな、と思いはじめて。

 

―きれいな洋服に囲まれる職場っていうのは羨ましく思う人もあると思いますけど、たしかに接客は疲れますよね。

 

はい、これで終わっちゃっていいのかな、って思いはじめてきたんです。
でも、まだ転職までは考えていなくて。「これで、いいのかな?」くらい。
辞めたい気持ちはずっとあったんですけど、3年は絶対働こうと思って。いろいろあって、いつ辞めよう、いつ辞めようっていう思いは、ずーっとあったんですけど。苦手な先輩も居なくなって、心が変わって落ち着いてきて。

 

―それは入社してからどのくらいのことですか。

 

4年目くらいですね。それで、母が話していたことがいろいろと思い出されて、絶対の幸福とか、人生にゴールがあるとか、言っていたなと。仏教を聞いていれば絶対の幸福になれるんだよ、というのも耳に残っていて、思い出して。人生にゴールとか目的があるんだよっていうのが、印象的に残っているかな。
それで、仕事の休みを勉強会にかぶせはじめて、やっぱり詳しいことは自分で聞かないとわからないし。

 

―自分にとって関係があることなんだと感じたんですね。

 

母からも聞いていたことはけっこうありまして、人間の実相を教えられたお話とかも「たしかにそうなだな」と。あとは煩悩についてのお話も、全部そうだな、と思いました。いろいろ心で思うことが口や身体に現れる、と言われることもですね。仏教のすごいところって、一番重く心をみるじゃないですか。

 

―そうですね。

 

それってなかなか教えられることって無いですよね。言葉とか行動を正すように言われることは多いですけど、心って教えらることはなかったです。

 

―これは学校でもそうでしょうし、会社に入ってからも言われない人が多いかもしれません。

 

職場では、言葉遣いとか表情とかは言われていましたけど。
言動とか「今のだめでしょ」とかは言われますけど、心については言われないし。
心を教えられているところも「すごいな」と思いました。

 

―自分の経験してきたことと合致するところがあったっていうことなんですね。

 

心で思っていることっていろいろあると思うんですよ、言わないだけで。たとえば販売の時は、すごくダサい人が入ってくると心の中でいろいろ思うことがあって。
あとは、仕事もルーティンワークが多くて、同じことばかりでこのままで終わっていいのかっていう思いがあったので、それは仏教を聞いたら解決できるよ、答えがあるよ、みたいなことも母から聞いていたので。

 

―このままでいいのかな、という人生の悩みの解決ができると。

 

それである法話に夏休みを利用して参加したんです。
けっこう大きな会場で話がされていて、若い人も一杯いる、っていうのもびっくりしました。若い人いるんだな、悩んでいる人いるのかな、と思ったり。
因果の道理のお話だったんですけど、そこで、これは本当にもう聞かなければいけないな、思って。でも仕事の休みが勉強会に合わなくて、1年間悩んで、転職する決意をしたんですよ。
ちょうど6年目が始まる前に、自分の働いていたところがリニューアルオープンで一度閉店することになって、リニューアルオープンの前に転職しました。

 

―その夏休みの時がターニングポイントだったんですか。

 

もっと早く聞いていればよかったな、って後悔している部分があるので、他の人にも少しでも触れてもらいたいとは思いますね。悩んでいることが解決できるかもしれないし。
それとあとは、伝えてくれた家族にすごく感謝ですね。